| 鮎釣り 魅力 | ||
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| 【生きた鮎が「エサ」(オトリという)だよ】 何も鮎が鮎を食べる、という意味ではありません。 鮎は石に生えたコケ類をエサにしており、いいコケが生えている石の周辺を縄張りにしています。 そして、侵入者には猛然と体当たりして、自分の縄張りから追い出すのです。 鮎釣りは、生きた鮎を「オトリ」(エサ)に使い、その縄張りに侵入させ、 体当たりしてきた野鮎を引っ掛ける釣りで、世界でも類を見ない日本独特の釣りです。 そして、8mから10mの竿を使い、糸はナイロンや合金のハイテクで開発されたものを使います。 世界の釣りの中でも一番長い竿で、一番細い糸を使い、生きた「オトリ」で釣る、非常にユニークな釣りです。 そこにエサで釣るほかの釣りとは全く違う醍醐味と奥深さがあるのです。 【私の場合、こんな感じ】 ブルルルル、ビューン。 鮎が掛かり、そして走るさまを形容すると、こんな感じか? 掛かった瞬間、9mの竿先から手元に伝わってくる衝撃! それは突然やってきて、心臓の鼓動を一気に高ぶらせる。 「来た!」 そして、間髪入れず、ビューンと走りだす。 竿が満月のようにしなり、髪の毛より細い糸を容赦なく引っ張る。 −−切れないでくれ−−、と心の中で叫びながら、鮎の暴走とせめぎあう。 掛かり鮎を疲れさせるとオトリにならない。 強引に引っ張れば、糸が切れてしまう。 ぎりぎりのやり取りが続く。 やがてオトリと掛かり鮎の姿が見え、竿を立てて空中へ跳ね上げる。 そしてタモの中に収まった鮎を見、胸をなでおろす。 知らず知らずの間に息が切れている。 胸の高鳴りは、まだおさまらない。 今までオトリとして泳いでくれていた鮎を専用のビクに入れる。 「ご苦労さん」、と労う。 そして掛かった鮎を次のオトリにする。 「また、友達連れてきて」、と声をかける。 鮎の友釣り。 20年近くもやっているのに、毎年毎年、そして毎回毎回、この胸の高鳴りが 新鮮だ。 鮎は、たった1年の短い命。 激しくその命を燃えたぎらせ、縄張りを侵す同胞へ猛然とアタックしていく。 そのさまは、勇敢でもあり悲しくもある。 勇敢であればあるほど、人間の手に掛かって青春真っ只中の若い命を終える。 そして、釣り人は、その命が我が血となり肉となって、己が生かされていることを知る。 私は、鮎釣りをする時、酒を川に捧げることがある。 せめてもの供養のつもりだ。 山、川、自然、鮎、そして自分が存在していることへ感謝の気持ちを伝える。 大げさな言い方ではあるが、鮎がいなかったら、今の自分は存在していないのではないか。 自然を守りたい、川を守りたい、いつまでも鮎釣りができる環境を守りたい、 そして自分がいつまでも鮎釣りができる健康な体でいたい。 自分の生きる基軸が全てそこにある。 今年も鮎釣りができることを感謝する。 |
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